2018秋本公演役者紹介vol.6
おはようございます、ピノは最後の一個が必ず溶けてしまう女、秋本公演主宰の千田です。
ついに本番初日を迎えました。
あと4時間後には幕が上がり、私たちがこの夏を捧げた公演がついに皆様にお届けできます。
ドキドキです。
あと4時間が待ち遠しいのドキドキです。
いいものになっています。
お楽しみに。
さてさて、約一週間かけて行ってきた役者紹介も最後の一人を紹介する時がやってきました。
お待ちどうさま、最後の一人は…
I役、2年の小林まどか。
器用でなんでもこなすマルチ役者です。
自然な演技から、コテコテ演技まで幅広くできます。
今回は彼女の腕に甘えて色々と演出をさせて頂きました。
彼女の腕前がなかったらこの脚本は完成しないと思います。
難しい役をお願いすることになりましたがそれも熱心に突き詰めてくれて。
ありがたい。
彼女ともこの公演が始まるまであまり関わったことがありませんでした。
私も4年生なのでね、普通なら引退してますから後輩と関わらないもんなのかもしれませんが。
帰り道が同じ方向なのもあり一気に距離縮まったなって感じ。
チャラチャラしてるやつです。
でも、色々と考えてチャラチャラしてるやつです。
こうなりたい自分像とか、他人から見えてる自分像とか、自分が嫌いな自分像とか、きっとそういうものが見えてるやつです。
そういう「自分」が見えてる役者って演技の幅が広いです(と、私は思います)。
色んな役をやるには、気弱な人はどう振る舞うかとか怒ってる人はそれをどう態度に出すかとか、他人の観察が必要不可欠です。
そしてその他人には必ず自分が映ります。
私がこう言ったからあの人は怒ったとか、私がこう振る舞ったからあの人は私を優しい子だと感じたとか。
人は他人のアクションに対するリアクションでコミュニケーションを取るわけですから、他人のアクションは必然的に会話の相手である自分のアクションに対するリアクションになる訳です。
だから、リアクションの分析はアクションの分析にもなるわけです。
他人観察は自己観察になるわけです。
でも、こんな事を考えすぎると「自分」は一体なんだろうってなる時があります。
結局は自分も他人にリアクションをする存在でしかないですからね。
私はその沼に陥って苦い思いをしたことがあります。
彼女はそこから脱した人間なのではないかと、色々と話をして思うようになりました。
結局自分は他人の影響を受ける存在でしかないからこそ、自分は自分だと、胸を張って生きる必要があります。
そこには他人をある意味で切り捨てる必要もあります。
それは他人の反感を買ったり、いい思いされなかったり、リスクがあるんです。
彼女はそのリスクを承知で「自分」でいられる、強い人だと思います。
あとゴリゴリにメンタル強いです。
緊張が興奮に変わるタイプなんですって。
すげーなまじで。
なんか私が持ってないものを全部持ってる気がしてきて、たまにいいなーって思ったりしますね。
いい後輩を持ちました。
私ももっと頑張らないとって思わせてくれます。
きっと彼女ならIを素晴らしい人間に表現してくれます。
皆さまお楽しみに。
読み返せば役者紹介というよりは、自分語りみたいなことばっかり書いてきた役者紹介。
ついに6人全員を紹介させて頂きました。
この夏共に精進してきた心強い仲間たちです。
彼らならやってくれると思うからワクワクして本番を待つことができます。
役者だけではありません。
音響、照明、制作、大学事務課の方々、友達、色んな人に支えられてここまでやってきました。
なんか千秋楽終わったみたいなこと書いてるな。
やめよう。
ついに本番初日となります。
皆様に少しでも面白い物を観たと思っていただきたい。
開演まであと4時間ちょっと。
お楽しみに。