君の後ろで誰かが言う 虎の威を借る狐のくせに!
先人は偉大なわけで。その言葉には説得力があるわけで。
それは、無茶苦茶言ってるようでも、その人の人生にちゃんと理由があるからで。
だから、ぼくらはそれを灯りに生きることができる。
それはそう。でもちゃんと、その理由を考えて頼りにしているだろうか。
その考え方で、その理由を捉えられているのだろうか。
額面だけ知って自分の都合のいいように解釈していないだろうか。
「先人の言葉なんてそんなものだ。力にできればそれでいい。」
そんな人ほど、自分こそを盲目的に信じ、自分なりの答えを見つけようとして、宙ぶらりんになる。「限界を作るな」なんて言葉を取り違えて、それを継続させる。
それを愚かしいと思っている訳ではいない。むしろ応援したい。
宙ぶらりんになるのが怖い。根拠のないものを信じることができない。
そんな僕にその生き方をする選択肢がないだけ。信じられないってだけ。
だからこそ、その人たちが成功したら嫉妬するし、羨んで恨みたくなるのは許して欲しい。
そして、先人たちの言葉を糧に、盾に生きていっても、どうか許して欲しい。
僕の生き方に成功なんてないのだから。応援したいけど嫉妬もある。
認められない自分を認めて欲しい感をバリバリ出してる僕は、どこからか借りてきた答えで満足できるのです。それがお似合い。
でも、応援はしたい。それは本当だから、させて欲しい。
だから、どんな方法でもいいから死ぬまでに灯りになりたい。烏滸がましくとも。
たとえ、それが月明かりであっても。そのくらいがお似合いだし。
だからこそ、ちゃんとした理由を孕んだ人生にしたい。チャレンジをしたい。
そうやって、昨日の稽古場でのことを整理した。
「引っ込め、引っ込め、K中」「ぬぅ…」
(金中)