体が硬いぜ、萩原さん!
多摩劇の砂原さん主催のワークショップがありました。今日やったのは、主にストレッチと発声練習。4年生卒業前に、大事な技術伝承でした。
しかし、萩原さんはストレッチが大の苦手。体が硬いのです。
ただ、ストレッチをして、体が柔らかくなると、出来る動きが増えるから、演技の幅が広がるし、発声練習をすると、声が楽に出せるようになって、リラックスして舞台に立てるっていう感じらしいです。
しかし、萩原さんはストレッチが大の苦手。体が硬いのです。
ただ、人間って、出せる力の30%くらいしか出せてないから、普段動かしてない部分をストレッチとかで意識して動かすと、出来なかった動きとか出来るみたいですね。それはすごいですね。
しかし、萩原さんはストレッチが大の苦手。体が硬いのです。
三度にわたり強調しましたが、萩原さんは体が硬い。
体が超硬いので、人間の動きの10%位しか出来ないです。そんな人生を送ってきました。皆は30%動けるから、萩原さんは、3分の1しか動けません。そんな3分の1の萩原さんの人生を、今日はフラッシュバックしたいと思います。
★中学生時代
中学生の時、萩原さんはサッカー部でした。
ポジションは左ウィング。サイドをドリブルで突破することを要求されます。
しかし、体が硬くて、他の選手の3分の1の萩原さんは、ドリブル中、スピードに緩急をつける事と、裏街道しか出来ませんでした。だから、キングカズのような華麗なシザースは出来ませんでした。皆さん、日本代表の三都主アレサンドロ選手でお馴染みかと思いますが、裏街道はなかなか通用しません。
後輩にレギュラーを奪われました。
★高校生時代
高校生の時、萩原さんは陸上部でした。
種目は400m。色んな体力の要素が平均的に高い選手達が、しのぎを削ります。
しかし、体が硬くて、他の選手の3分の1の萩原さんは、脚が開かないから、ストライドが、のっぴきならないほど短くなります。天性の脚の短さも手伝って、僕のストライドの短さは、惨めです。
インターハイの県大会。萩原さんは、中京大中京のすごい選手と同じレースを走りました。そこで、バックストレートを走ってる萩原さんと、中京大中京の、その絶望的なまでのストライドの差に、女子マネージャーが一言。
「かわいそう…。」
★大学生時代
大学生の時、萩原さんは演劇研究会でした。
担当はコント役者。幅広い演技で、お客さんを笑わせなくてはいけません。
しかし、体が硬くて、他の役者の3分の1の萩原さんは、全部同じ動きになってしまいます。
怒る演技、嘆く演技、悔しがる演技、諌める演技、訴えかける演技、
全部一緒です。
萩原さんは、中高の時のように、また惨めだなと感じました。
しかし、その硬い動きを面白いと言ってくれる人がいたのです。
そう、演劇は、人の3分の1であることが、人と違うから、面白いと言うことにもなり得るのです。
萩原さんは、思いました。
「芝居、楽しい。」
シザースが出来なくて、評価されることはありません。
ストライドが短くて、評価されることはありません。
しかし、通り一遍等な動きが面白い場合もあります。
みんな、だから芝居って楽しいぜ!
多摩劇に入りなよ!
(でも、演技の幅は狭いですけどね(笑)これからも、ストレッチはやりますよ。今日は、楽しいワークショップでした。)
(萩原)