たまげきブログ

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公演情報や稽古場ブログなど、法政大学多摩演劇研究会の活動を公開します!

フルスイングで逆境を越えてゆけ

夏(休み)が待ち遠しい今日この頃、皆さまどうお過ごしでしょうか。お久しぶりです、一年の佐藤です。

 

我々役者陣は連日稽古をしているわけですが、今日は役の深掘り作業を行いました。

 

役の深掘りとは、現状の演技や役作りについて、役者と演出とで話し合うことをいいまして、日頃の稽古での演技の礎を作るような、地味だけどとても重要な作業だと思います。何より一度立ち止まることで、役についてのより丁寧で深い解釈ができるので、個人的にもすごく好きな作業です。

 

今日はそれぞれが持ち寄った、役に設定されてるテーマを体現する写真を元に演出と役者とで話し合ったのですが、演出の加藤さん曰く、その写真は現状の役者の演技を如実に反映しているそうです。

 

僕が今日言われたこと中で特に印象的だったのは、「佐藤は演技していても他人の目を気にしすぎてる節がある」「もっと思いっきりやった方がいい」「演劇は楽しいものだよ」といった言葉でした。

 

いやお前役者やってるくせにマジかよ他人の目気にしてんのかよと思われるかもしれませんが、思い当たる節がありすぎて、僕は「図星っすね...」と苦笑を浮かべるのが精一杯の有様でした。それくらいこれらの言葉はズバッと僕のちっぽけな自意識を貫いていきました。

 

考えてみれば、ちゃんと声が出ているか、滑舌はどうか、噛まずに台詞を言えるか、台本に書き込んだように演技できるか、棒読みになっていないか、様になっているか、なんていうのはとても大事なことなんだろうけど、そればかりを気にしていては役として舞台に立つという意識が疎かになってしまう。それらの悩みが魚の小骨のようにつっかかっているから、思いっきり演技できないのかなと思いました。

 

演技してる最中はそれらの悩みは一旦置いておいて、自分の思い描いた演技を下手でも思いっきりやって、それからダメ出しされてまた思いっきり悩めばいいんだと、悩むことも大切だけど、楽しむこともそれと同じくらい大切なんだと。そう思えた時にほんの少し肩の荷が軽くなったような、そんな感じがしました。初めての役者という不安とプレッシャーのあまりにそんな簡単なことに気づかなかったんだと思います。石橋を叩いて渡ることも大事だけれど、叩きすぎては逆効果です。逆境を楽しむ力こそが、成長を促すのではないでしょうか。

 

もちろんこれらのこと以外に、もっと具体的な演技についても話し合って、いまはこれまでの演技を一度脇に置いて、また改めて役と向き合ってます。明日からの稽古は、演技することを楽しむこと、を大切にして取り組んでいこうと思います。(もちろん発声や滑舌のトレーニングも同じくらい重点的にやります笑) 

 

長々と書き綴りましたが、これらのことは早々に忘れていただいて(笑)本番はただただ物語を楽しんでいただければと思います。

面白くて、何よりワクワクするような舞台を目指して一同頑張ります!

ブログの方でも明日から役者紹介が始まる予定です!そちらもよろしくお願い致します。

 

では、また!

 

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