危険な一人暮らし
こんにちは!次回の本公演で役者をやります2年の川上です!
個人的な話をすると、多摩劇の本公演で役者をするのは1年ぶり、人生で2回目です(!)全然慣れません。毎日ドキドキです。
さてさて、そんな僕にも後輩ができました。
役者陣の中にも初々しい顔ぶれがチラホラ。先輩らしい姿を見せられているかは分かりませんが、日々楽しくやっております。
日々楽しく、といえば、僕は今年度から一人暮らしを始めました。昨年度までは寮にいました。
大学から比較的近いところで、通学もしやすく、いい環境です。
さらに、門限もなくなり、ちょいちょい友達を呼んでは語らったり、何もせずただダラダラ過ごしたり。たしかに、掃除とか洗濯とか、たまーに料理とか、やることは増えましたが、はじめての一人暮らしを謳歌しています。
ただ、ひとつ困ったことに、授業に出るのが面倒くさい、という感情が最近よく湧きます。
大学で1年過ごして、それぞれの科目の単位を取れる基準が分かってきたからでしょうか。……危ないですね。
"面倒だという理由で逃げてしまうようであれば、もともと自分がやりたかったことからすら、気づかぬうちに自分から逃げるようになってしまう"
(『スタートライン』 より 喜多川泰:著,ディスカヴァー・トゥエンティワン)
最近この文を読んだ時に、ハッとしました。
「面倒だ」というのは呪いの言葉です。どんな行為でも、面倒だと言うことが出来るし、その言葉のみで、その行為をやめてしまう理由になり得てしまいます。
何事も全力で取り組むべきだ、休んではいけない、と言っている訳ではありません。人には休むべき時もあるし、手を抜いていいこともあります。
ただ、面倒だという理由で逃げてしまうことが危険だ、ということです。
稽古に行くのが面倒。セリフを覚えるのが面倒。そう言えてしまうのがこの「面倒」という言葉の怖さです。
大事なのは、その「面倒」をこえる「好き」とか「やりたい」とか、そういう能動的な気持ちです。だから人は生きているし、だから僕は大学に入学したし、一人暮らしをしてるし、だから僕は役者をやるんです。
気持ちが消極的な時など、面倒だ、という呪いへ逃げたくなる時はたくさんあります。
そういう時に、僕は過去の良い瞬間を思い出します。演劇であれば、このサークルに入った時の気持ちや、初めての公演をやりきった時の達成感や充実感などを思い出すのです。
そして、またそういう瞬間を生み出すために頑張っていきます。
日々、学生がもがきながら目指している最高の景色を、最高の瞬間を、共に体験していただけたら幸いです。
是非、観に来てください!
役者陣だけでなく、大道具などを作る制作陣の頑張りも凄いです。