お久しぶりです。3年の松尾です。
昨日、今日とホールでの練習と通しを行いました。やっぱりホールでやるのは雰囲気もあり本番が近いことを実感しますね。
人間は外界からの情報を五感によって認知します。そしてこの時に得た情報を脳の中で符号化する際、それらを分割したり、ある一定の枠組みに当てはめるという作業を行うのです。この様な符号化の基礎となる認識の単位や枠組みは、進化の過程や様々な経験を通して作り出されます。この認識の単位や枠組みのことを
スキーマといいます。
上述からわかる様に
スキーマとは、生きている過程における様々な経験によって形成されます。つまり、
スキーマとは一人一人全く別のものだといえます。同じ人生を送る別人がいる訳がありませんからね。
ではここで
スキーマの具体例を挙げたいと思います。多摩劇は演劇サークルなので演劇を例にしましょう。私は舞台が始まった時に舞台上に人がいたら、その人の役はどんなキャラなのかということをセリフなどの情報から詮索したくなります。また、人がいない場合はセットなどを見て、どういうシチュエーションで展開されていく話なのかというのを詮索します。以上のことが私の
スキーマと言えます。つまり、自分が何に注目するのかということです。
ここまで
スキーマの説明をしてきましたが、自分の
スキーマを知るというのはとても面白いことだと私は思います。なぜなら己の
スキーマを知っておけば、最初に舞台を観た時は普段通りに観るとして、次に観る時は自分が普段は注目をしていないところに注目して観てみるということが意識的に出来るからです。今回の多摩劇10月公演Wは3回公演があります。1回とは言わず2回、3回と注目点を変えることでどの回も楽しめるのではないでしょうか?多摩劇一同心よりお待ちしております。では失礼致します。